ギフトにオススメ!

1年余りの歳月をかけて完成!その物語をお伝えします。

 

こんにちは、代表の石橋です。前回はハンカチを作ろうと思うに至った経緯をお話しました。今回はコロナ禍の時代に入り、すべてを見つめ直し覚悟を決めた心の動きを少し語らせて頂きます。

 

 

コロナ禍で状況が一変!

昨年の暮、仕事納めの前の日だったような気がしますが、出来上がったフリルのハンカチの試作品に興奮しておりました。

織り上がった桐生織の生地を縫製工場さんに持ち込んで縫製をお願いし、出来上がった2重フリルのフェミニン感満載のハンカチに、50代の私と40代の縫製屋さんのおっさん2人がかわいい♡かわいい♡と騒いでました。これをベースに完成度の高いものに仕上げて行こう!と女性スタッフたちとも意気込んでおりました。
年が明けていよいよ進めて行こうした矢先、ありがたいことに弊社の本業であるオーダーメイドのネクタイやスカーフの受注が例年よりも多く入り、ハンカチの商品開発にあてる時間が取れず企画進行が滞ることになりました。
1月、2月、3月と本業に追われる毎日を過ごし、3月末の決算では創業以来2番めの売上と利益を出すことが出来、ここまで事業全体としては非常に良い流れで進んで来ました。

そして、コロナ禍です。

オーダーメイドのネクタイやスカーフ製作の需要はイベント事に紐付いているケースが多く、4月に入ると瞬く間に問い合わせが激減し、ともなって受注も減って行きました。突然背中を押されて、崖から海に突き落とされた感じです。今までの流れが途絶え、世の中がひっくり返ってしまいました。

覚悟

私の名前は進(すすむ)。名前の通り結構前向きな性格で、徐々に仕事が減るにつれ、このピンチをチャンスに活かすにはどうしたら良いかということを考えるようになりました。というより、これでハンカチの商品開発が思う存分進められるぞ!とモチベーションが高まっておりました。
ただ、人類が経験をしたことがないような未曾有の状況で人々の価値観や消費マインドが変わらないわけがないと思い、今までの延長線上で商品企画を進めてもうまくは行かない、一旦全てをリセットして0から作り込む必要があると考えました。
そんなことを考えていたのは4月頃のお話ですが、考える時間がたくさん出来るようになったので、とにかく自省し、株式会社i4という会社のビジネスの前に、経営者としての自分自身をとことん見つめ直すことからはじめました。
自分がビジネスを通じて社会に貢献できることはいったい何か、、、そういったコアな部分にも改めて向き合い、スタッフともリモートでいろいろと話し、私自身をさらけ出して話しを聞いてもらいました。話をすることで心が整理され、思考を構築し直す作業を繰り返しました。とにかくこの時期は、話し、考え、読み、書いて、一日中考えをめぐらせておりました。
そして、ビジネスを展開する市場をギフトに変えるという覚悟を決めました。今までギフトで展開するという発想は有りながらも正直そこまでの覚悟はなく、商品のオプションサービスでのギフトという程度の考えでした。
覚悟を決めたことで、前回のブランディングの失敗は覚悟がなかったんだなということに気づきました。
そうして、新規にテーマやコンセプトを社内で話し合い、新ブランドの設計図を描き始めました。

ハンカチを売るのではなく、思いを伝えることを売る

コロナ禍により、人が人を思いやるがうえ人との距離をとる社会になりました。物理な距離はとるけど、気持ちはつながっている。より深く絆が結ばれる。そんな思いやりの社会に貢献したい、思いが伝わって喜びを感じるお手伝いが出来ればと考えるようになりました。すると商品企画の切り口が変わりました。ハンカチにフリルをつけてフェミニンな仕様にすることも大切だけれども、もっと違うことがあるはず。見た目の差別化ではなく、コンセプトで差別化を図らないとこちらの意図がお客様に伝わらない。しかしながら、頭では考えても、いざ具体的にそれを商品に反映させようとするとどうしていいのか分からない。何かモヤモヤを抱えながら商品企画は進行していきました。

 

次回は、ハンカチドール開発秘話③「伝統産業とデジタルテクノロジーのミックス」

ゴールデンウィーク直前の朝のジョギング中、ふと浮かんだメッセージ動画のアイデア。そんなお話になります。それではまた!

 

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