心をつなぐ4人のプリンセス♥

1年余りの歳月をかけて完成!その物語をお伝えします。

 

はじめまして、代表の石橋です。ローズプードルのリリースにあたり、ハンカチドールが出来上がるまでのお話を書いていきたいと思います。ここに至るまで非常に長く、試行錯誤の毎日でした。日中ハンカチのことを考え、家に帰っても頭をめぐらせ、夢の中でもハンカチが出てきて24時間365日考えてきた感じです。(少し言いすぎですが、、、)

ここまで、スタッフ、工場の方々、そして多くの人に支えられて、ようやくリリースを迎えることになりました。個人的には思い入れの深い商品となりましたが、コロナ禍の不自由な世の中、人と人とのふれあいを通じて皆様に喜びをお届け出来たとき、ようやくこのプロダクトが完成します。

 

 

ブランディング失敗の経験

昨年の夏、「伝統工芸×かわいい!」をテーマにしたブランドで行き詰まりを感じてました。当初はサンリオさんとコラボして、ハローキティの柄を伝統工芸士に桐生織(きりゅうおり)の匠の技で織って頂いたハローキティの着物をつくり、業界や地元では少し話題となりました。さらに帯なども製作しましたが、もともとファッション小物を主力としていた弊社で和装品を売ることは難しく、大きな成果を上げることは出来ませんでした。その後、ストールやショール、バッグなどへ商品転換しブランディングを行っておりましたが、段々と尖っていたものが無くなり、コモディティ化とともに本質を見失い、誰のために何を提供し、何を使命としてやっているのかわからない迷走状態に陥ってしまいました。これはこのまま同じことを続けていては駄目だな…言葉には出しませんでしたが、そんな空気がありました。

桐生織の着物と帯

ギフトへの転換

以前からスタッフとの間で、自分用の商品というよりもギフト商品として企画を進めていった方が良いのではないかという話が出てました。そのためギフトに関わる情報にはいつも意識してました。

弊社は群馬県桐生市にあり、桐生市の地場産業である織物や繊維製品を生産する工場と連携し、モノづくりを行っております。桐生の繊維産業の振興に寄与するというのがミッションにあるため、商品開発はすべて自社で行い桐生市内の協力工場で生産しております。そういった環境を見渡して、桐生のモノづくりの力が最大限に活かせる商品はなんだろうと何気に考えていたとき、ハンカチであることに気づきました。

ハンカチは生地の製織、染め、刺繍、縫製といった製法に関わる技術がすべて桐生市内の工場で完結出来るため、関わる企業や人が多く、ビジネスとして大きくなれば桐生産地に広くその恩恵が行き渡ることになります。

ただ、ハンカチというと500円、1000円で雑貨屋さんで販売されている商品であり、ギフトでも定番アイテムですがプチギフトの範疇です。桐生でハンカチを作ると原価率が高く、相場感の価格にははまらないといった認識が有って、桐生では誰も手を出さない、出せない世界の商品です。

25年位昔の話になってしまいますが、観光土産品店に京都から仕入れたハンカチを卸していた経験があります。280円で仕入れて420円位で卸して700円上代で販売してました。その時勤めていた会社の上司が「鬼怒川温泉」と印刷された箱にハンカチを入れて、鬼怒川温泉のホテルで1,000円で販売したところものすごく売れたことがありました。旅行者はお土産に「鬼怒川温泉」と入った箱があることで、鬼怒川温泉に行ってきたよ!といったアピールが出来るため、箱なしのハンカチよりもよく売れたのです。

ハンカチに別の付加価値を与え、プチギフトからグレードアップ出来ないものか?そんなことを考えはじめ、ゴディバのチョコのような豪華なハンカチの発想に至りました。

 

ハンカチ界のゴディバを目指して、、、

以前、ゴディバの著書を読んだことがありますが、味もさる事ながらリボンやパッケージの美しさが共感をよんで、チョコギフトにイノベーションを起こしたブランドとして絶大な人気を博しております。プチギフトであるハンカチにも新たな要素を加えることで、別の価値を生み出せないか、、、

安易な発想にも思えますが、ギフトボックスに思考を凝らし、ドライフラワーを加えて上品さを演出し、ハンカチの素材もシルクを加えてお肌に優しい機能的な側面を訴求し、5,000円程度で販売出来る価値を見出す商品企画をはじめました。

スタッフのみんなと情報を共有し、叩きあげ、ハンカチのデザインもレースやフリルを使用してフェミニンな要素を押し出しすこととしました。世界観はロココ調、ヨーロッパビンテージを感じさせるものとし、早速バラ柄や小花柄によるジャカード織り(桐生織)の生地を織ることにしました。昨年の11月頃のことでした。

 

次回は、ハンカチドール開発秘話2「コロナ禍で状況が一変!」

コロナ禍に陥り業績が半分以下に、、、失意の中でビジネスをリセットすることを決意!ピンチをチャンスにと攻めに動き出した。そんなお話になります。それではまた!

 

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