1年余りの歳月をかけて完成!その物語をお伝えします。
こんにちは、代表の石橋です。前回はコロナ禍に陥りギフトに事業転換を図るべく、様々な心の葛藤をお話しました。今回はQRコードによるメッセージ動画再生のアイデアに至ったお話をさせて頂きます。
朝のジョギング中の閃き
私は毎朝4〜5キロ程度のジョギングを日課としております。運動不足解消と気分転換で始めた朝の日課ですが、もうかれこれ15年ほど続いております。
走りながらあまり仕事のことは考えていないのですが、コロナ禍に入って事業が停滞してくると否が応でも仕事のことが頭を過ってしまいます。ただ、リラックスした状態での思考ですので、仕事中には思いがつかないようなアイデアが湧いて出たり、自分自身のことを客観的に自問出来たり、それはそれで貴重な時間になっております。
4月、桜が散り終えて夏へと季節の変化が感じられる時期、その朝も普段どおりにジョギングを楽しんでおりました。心地よい春の日差しを受けながら、桐生を横断している渡良瀬川の河川敷をいつもの感じで走っておりましたが、川のせせらぎに耳を傾けることなく、頭の中はハンカチとドライフラワーの組み合わせのことを考えておりました。「桐生織のハンカチとドライフラワーだけではどうもインパクトが足りない、さらになんかないかなぁ〜」
この時期は普段からそんなことばかり考えておりましたので、ジョギング中の脳はそんなモードでした。
”ハンカチを売るのではなく、思いを伝えることを売る”その考えに意識を傾けたとき、メッセージカードもしっかりと商品の一部じゃないのか?と思いました。なんとなくおまけっぽい感じについているメッセージカードですが、これもきちんと思いを伝えるツールとして他と同等にしたらどうか?
だったら、パソコン打ちされたメッセージのテキスト文章よりも、メッセージ動画で直接思いを伝えてもらったら・・・そうだ!QRコード付きのメッセージカードだ!!そんなアイデアが浮かびました。でも、QRコード付きのメッセージカードって既に他でやってそうだし、そもそもメッセージ動画を送るんならLINEで良いんじゃないか?そんなことも考えながら、渡良瀬川の土手をあとにしました。
桐生の山々が山吹色に芽吹き始め、黄金色の朝日が眩しかったあの日の朝のことは今でもよく覚えております。
メッセージ動画が再生できるQRコード付きのメッセージカード。このアイデアを早速、システムエンジニアに相談しました。電話で私の意図することを説明すると、彼はすぐに理解してくれてシステム開発は問題ないことを即答してくれました。
ちょうどこのころ、日本商工会議所の小規模事業者持続化補助金の案内を会議所さんから頂いておりました。コロナ特別対応型ということで手厚い支援が受けられる内容でしたので、このアイデアで早速申請しようと思い立ちました。
申請手続きの締切期限まで10日程度しかなく大慌てで申請手続きの準備に入りましたが、ちょうどゴールデンウィークに入るタイミングでしたので、お休みの期間を有意義に事業計画書や申請書の作文に充てることが出来、自分の考えを整理しながら事業計画書作りに没頭しました。
申請手続きを無事に終え、5月中に採択の決定が出るとのことでしたが、採択されようがされまいが事業は進めるつもりでいたので、やれることはどんどん進めてまいりました。そして、結果は無事に採択。自分のアイデアが客観的な評価を得られたということで自信になりました。
そして、ハンカチギフトの商品企画は本格的にスタートしたのです。
次回は、ハンカチドール開発秘話④「衝撃のひとこと」
いよいよ本格的に開発が始まったハンカチドール。試行錯誤の末に出来上がったファーストサンプルの出来栄えに満足していると、突然の来訪者に言われたひとこと。そこから商品企画は降り出しに、、、そんなお話になります。それではまた!