撮影風景

こんにちは、代表の石橋です。実は先日の9月7日(火曜日)にNHKさんの「ほっとぐんま630」(夕方6時半〜7時・NHK前橋放送局)の「ぐんまびと」というコーナーで弊社のハンカチドールを取材頂き、放送頂きました。なかなか無い機会ですので、その時の撮影裏話をお話させて頂きます。

 

 

忘れかけてたタイミングでのお電話にビックリ!

 
8月23日(月)の午後、一本の電話が鳴りました。「NHK前橋放送局のディレクター〇〇と申します、、、」と男性の方からのお電話でした。ほっとぐんま630でハンカチドールのことを取材させて頂きたいとのお話で、すぐに是非お願いします!とお答えし、早速翌日には具体的な打ち合わせをさせて頂く段取りとなりました。
 
昨年の暮に発表したローズプードル。ブランドの発表にあたり、各方面にご挨拶を兼ねてご案内しておりました。桐生市の商工会議所様にもご案内させて頂いたところ、快くご支援のお話を頂き、その際に会議所からNHK前橋放送局へプレスリリースをかけて頂きました。その後NHK前橋放送局様からのご連絡を心待ちしていたのですが、一向に連絡がなかったため取材のオファーは諦めておりました。
それから半年以上経ったこの時期にお電話を頂いたためビックリしたのですが、そのお話をディレクターさんに話したところ商工会議所からのプレスリリースはしっかりと各部署で共有されており、タイミングを見ていたとのことでした。本当に有り難い限りでございます。
 
翌日の打ち合わせでは、ディレクターさんにご来社頂きました。そこで2時間ほど、桐生市の繊維産業の実態やハンカチドールを制作しようとしたきっかけ、ハンカチドールの誕生秘話、ハンカチに懸ける想い、今後のビジョンなどをお話しました。私の一方的な話を聞きながら、その場で頭の中で番組の構成を組み立てている様子でした。そして、撮影の日程を確認し打ち合わせは終了しました。
実は9月7日に放送したいとのことで、翌週の8月31日と9月2日の2日間に渡って撮影が行われることになりました。
 

撮影初日

 
8月31日、撮影初日。その日は曇り空のスッキリしない天候のもと、午前10時ごろ、ディレクターさん、カメラマンさん、音声さん、運転手さんの4方の撮影クルーがやってまいりました。

早速、最初の撮影場所である織物工場さんに向かいました。まずは工場の方とのご挨拶のあと、紋紙(織物の型)のデータ室から最初の撮影が始まりました。ハンカチドールに使用された織物の柄のイラストや紋紙データをもとに、この柄がどうやって織物の図案になるかと説明しながら撮影してまいりました。そして糸倉庫に移り、およそ1200色程度ある色糸から糸を選ぶ様子や担当者さんのインタビューなどの撮影を行いました。最後は工場内に入り織物の機械(織機)がヨコ糸一本一本を丁寧にタテ糸に織り込んでいく様を撮影し、これぞ「桐生織」といった作業風景が収録されました。

午後は弊社のオフィスに戻り、ハンカチドールの撮影や私のインタビューとなりました。私のインタビューですが、これが慣れてないというか、私が小心者というか、カメラが回ると緊張して頭が真っ白になって何を話しているのかがわからなくなってしまい、きちんと伝えたいことがうまく言葉になりません。

ディレクターさんも素人のインタビューは慣れているようで、緊張を解すような言葉をかけて下さるのですが、いい歳して本当に自分が情けなくなります。インタビューで聞かれたことに対して、真っ白な頭に浮かんだことを口にして、そこから言葉を繋げて無理やり着地させるといったやり取りが続き、なんとか午後のインタビューは終わりその日は終了となりました。午後3時半頃でした。

撮影風景
  

撮影2日目

 
一日空けた9月2日、2日目の撮影が始まりました。前回と同様、10時頃に撮影クルーがお見えになり、2日目は縫製工場さんとお花屋さんを取材するスケジュールです。

まずは縫製工場に向かい、そこでハンカチドールの縫製する現場の様子を撮影しました。縫製工場のおばちゃんたちもこの日に向けて、庭の草むしりや工場内を綺麗に清掃して気合十分で挑んでます。少し緊張した面持ちながらも、慣れた手つきでハンカチの生地とミシンを操り、手際の良い様子に改めて職人技を見た感じがします。現場の様子と縫製工場の担当者さんのインタビュー、私と担当者さんの打ち合わせのシーンなどを撮影し、午前中は終了いたしました。

午後はお花屋さんに移動し、ハンカチドールのドライフラワーを製作している様子やインタビューを行い、弊社に戻って残りの撮影を行いました。一昨日の私のインタビューがあまりにも酷かったのか、もう一度インタビューを取り直すことになりました。それ以外にも日常的な様々なシーンを撮影し、ようやくすべての撮影が終了しました。午後4時頃でした。

撮影風景
 

放映当日

 
9月7日放送当日、夕方4時頃、ディレクターさんから電話が入りました。実はこの日のニュースの都合で放送が少しカットされるとのお話でした。縫製工場さんのシーンがまるまるカットになるそうです。こればかりは致し方ないことと十分理解しつつも、正直ショックでした。あれだけ苦労して撮影したのがフルスペックで放送されない残念な思いと、何よりも楽しみに盛り上がっていた縫製工場のおばちゃんたちになんて説明したら良いのか申し訳ない気持ちで、放送に向けて盛り上がっていたテンションもすっかり冷めてしまいました。

そういった残念な思いを抱えつつ、夕方6時30分からの放送ですので、仕事を早めに切り上げて自宅のテレビでその時を待ちました。放送中のウェブサイトへの集客がどのような数値になるかが気になっていたので、パソコンで解析ツールを開きながら番組を見始めました。

いよいよ放送が始まり、とても美しいハンカチドールが画面から映し出され「流石プロだなぁ〜」と感心しつつ、そこには自分も映し出されてました。これが案外客観的で、自分なのに自分じゃない感覚で一視聴者として番組を楽しんでるというなんとも言えない変な時間でした。へぇ〜桐生でこんなことやってる人がいるんだぁって感じで、、、

時間にして7分程度放送して頂きました。無事に終了し、感想としては番組を作る人はプロだなぁということに尽きます。とくに編集の絶妙なうまさ、只々感心しかありません。まるまる2日かけて撮影して7分のオンエア。撮影した様々な映像素材を取捨選択して構成し、番組として伝えたいことをしっかりと伝える制作スタッフの方々のお仕事には本当に感心させられます。

実はその放送は、9日の午前11時半からの「ひるまえホット」、25日の午前7時半からの「おはよう日本」でも再放送頂き、お陰様で大きな反響を頂きました。
この反響を次に繋げて行けるかは、これからのわたしたちの努力次第です。この機会を与えて頂いたNHK前橋放送局様には本当に感謝しております。
 
これを機により一層、たくさんの皆様に喜びや感動をお届けしながら、桐生市の地場産業である繊維産業と伝統産業の振興に貢献してまいります。
 

 

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