伝統技術から生まれたハンカチ
群馬県の東部に位置する桐生市は1300年以上続く繊維産業の町。桐生市で製織された織物は「桐生織(きりゅうおり)」と呼ばれ、かつては「西の西陣、東の桐生」と言われるほど盛んで、関ヶ原の戦いでは徳川家康の軍旗として使われて東軍の勝利に貢献したことから、天下統一を成し遂げた縁起の良い織物として親しまれてきました。ハンカチドールのエレガントプリンセスとクールシンデレラ、シルクハンカチシリーズは、1300年磨き上げてきた伝統技術「桐生織」で製織された生地を使用しております。タテ糸には世界最高品質であるブラジル産6Aの絹糸を使用し、ヨコ糸は80番手の極細の綿糸を2本撚り合わせて使用し、微細な柄行きも美しく再現しております。
ボビンに巻かれたタテ糸一本一本を集結して、整経機(せいけいき)にかけます。
整経機の大きなドラムにタテ糸を巻き取り、織機に掛ける準備をします。
ジャカード織りはタテ糸とヨコ糸が交差する点で色柄を表すため、美しい柄の表現には糸の太さや密度が重要になります。タテ糸とヨコ糸の組み合わせ方は職人の感性と経験によって設計され、そのノウハウは長い歴史をもつ織物産地の背景で培われております。
ジャカード織機(※写真はハンカチドールの生地とは異なります。)
織物工場内の様子。近代設備によって管理された生産体制をとっております。
桐生市は織物以外にも、縫製や刺繍などの加工業も盛んであり、繊維産業は地場産業、基幹産業であります。ハンカチドールの縫製も桐生市内で行っております。生地の裁断、刺繍、縫製など熟練した職人の細かい気配りによって、素材の美しさを引き立たせる仕上げが施されます。縫製工場では国内、海外の数多くのブランドの縫製加工を請け負っており、ハイレベルな仕上がりに揺るぎない信頼を構築しております。
桐生織のハンカチは伝統を守りながらも先進の技術を導入して生まれたプレミアムチーフです。素材、技術ともにメイド・イン・ジャパンが誇る逸品をぜひご利用下さい。
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