エシカルライフ、持続可能な社会へ取り組み

こんにちは、代表の石橋です。近年、各方面で意識が高まるSDGsについて、弊社なりの取り組みをご紹介させて頂きます。

 

SDGsの風潮が高まっておりますが、弊社のビジネスでもSDGsを取り入れて事業活動を展開しております。気運が高まっているから何となくそれに乗っかろうということではなく、ブランドのミッションである「喜びのために」を実現するために、何かを犠牲にして達成させて行くことに違和感があるからです。SDGsの取り組みに対しては、今までやってきたことに少しだけ意識傾ける言いますか、旗を掲げることによって意識が高まるというか、もともと自然の素材を作って手作りに近い形でモノづくりを行ってますので、考え方を変えるとそれがSDGsに繋がるんだということに昨今の風潮で気がつきました。

ハンカチドールの開発にあたっては、企画の当初はSDGsの何かを意識してということはありませんでした。以前からシルクやコットンなどの天然繊維を使って製品づくりをしていたので石油由来の材質はハンカチドールには必要がなく、ギフトボックスやドライフラワーは紙や花材で、ハンカチドールは天然素材のみで完結出来ることがわかった時、どうせなら徹底して天然素材だけで作ってみようということになりました。

ハンカチを染める際の染料にはアゾ系染料はつかなわい、品質表示のタグはナイロン性が一般的だがコットンにする、リボンの素材も化繊が主流だがこれもコットンにする、ギフトボックスはFSC認証の紙を使うといった感じで、ちょっとしたことに配慮して極力環境に負荷の掛かるものは使用しないようにしました。これによって莫大なコストがかかるとか、工場の作業に手間がかかるとか、私達の仕事量が増えるとかといったことはなく、今までのモノづくりの慣例的な意識をSDGsに少しだけ傾けただけです。

ただ、環境問題の解決のために何が何でもエコロジーな素材ではなくては行けないとしてしまうと商品企画に無理が生じてしまい、「喜びのために」というブランドミッションが実現できなくなってしまいます。

ハンカチドールの縫製糸はナイロンを使ってます。商品企画のときに縫製糸も天然繊維のコットンにこだわらなければと言った意見があったのですが、コットンの縫製糸にすると糸がすぐに切れてしまって作業効率がすごく悪くなってしまいます。生産性の問題だけでなく、縫う職人さんに精神的なストレスが生じ現場に対して大きな負担を強いることになってしまいます。そうなってくると働き方の観点からSDGsの目標としていることとズレてしまって本末転倒になってしまうため、縫製糸はナイロンとしました。

持続可能な社会への貢献

このような考え方で、ブランドミッションを基準に優先順位をつけて取捨選択しながらSDGsを実現していく。ブランドミッションの実現と社会が抱える問題の解決をバランス良くビジネスに織り込んで経済活動を行うことでSDGsへの取り組みの敷居が低くなります。

SDGsで共感するところは社会問題をビジネスで解決するという、問題解決と経済活動を連動させる取り組みだと思います。社会問題の解決に新しいビジネスの芽があるという発想には非常に興味があります。

もともと桐生市の伝統産業を背景にものづくりを行っておりますので、連綿と続く伝統産業を未来に向けてつなげるという意味では持続可能な社会づくりに繋がります。会社が立ち上がってから5年目の小さい会社ですので、働き方や労働環境においてはSDGsに取り組みやすい柔軟さがあります。あまり立派なことは言えませんが、出来ることからコツコツと皆様の喜びのためにSDGsを実践して参ります。

 

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