7月のイメージ

1年余りの歳月をかけて完成!その物語をお伝えします。

 

こんにちは、代表の石橋です。前回はメッセージ動画が再生できるQRコード付きのメッセージカードという閃きを得て、いよいよ本格的に稼働したハンカチギフトのお話でした。今回はそんな矢先のハンカチドール誕生の転機となるエピソードです。

 

 

強烈なダメ出し

補助事業の対象となったことで6月からは本格的にシステム開発、パッケージなどの開発を進めてまいりました。「箱を開けた瞬間、ワクワクが止まらない!」という商品コンセプトのもと、システムエンジニアや製箱屋さんと打ち合わせを重ねアイデアを具体的な形にしていく作業を行い、とくにパッケージにはこだわりたかったため何度もダミーのサンプルをお願い致しました。
ハンカチを作る工程もすべて桐生市内の工場さんにお願いしているのですが、システム開発やパッケージの開発も桐生市内の企業様ですので、なにかあるとすぐに相談が出来る環境はモノづくりの町である桐生の利点ではないかと思います。みなさん昔から知っている気心知れた方達ですので、私のわがままを自分ごとのように受け止めてくれて親身になって相談にのって頂いて、この環境は弊社の宝です。
7月に入り、オルゴール式の豪華なギフトボックスのサンプルが上がってまいりました。そこにレースのハンカチを四つ折りに綺麗に畳んで収め、敷居を挟んだ横にドライフラワーのブーケをおいてみました。台紙にメッセージカードのサンプルをセットして、上品で高級な感じのファーストサンプルが出来上がりました。
サンプルを事あるごとにしげしげと眺め、何度も写真を撮ったりと、その出来栄えに満足しておりました。
サンプルの評価を知りたくていろいろな方に意見を聞いていたのですが、そんなある日、1人の人物が弊社を訪れてまいりました。ここでは名前や立場を出すことが出来ませんが、私よりも一回り以上若いS君という頭の回転がキレキレで感性が鋭く、周りから一目置かれる人物です。そのS君に「S君、これどう?これで行こうと思うんだけど、、、」と意見を求めたら、「石橋さん、これじゃぁ売れないですよ!!」と衝撃のひとこと・・・。「ハンカチ、ドライフラワー、メッセージカードの1+1+1が3にしかなっていない!1+1+1が10にならないと・・・」「これだと単なる豪華なハンカチにしか見えないですよ」とバッサリ、、、、

ファーストサンプル

その瞬間、心臓をわしづかみされたような衝撃が走りました!!実は私自身も何かが足りないといった心に引っかかったものがあったのですが、豪華なハンカチの出来栄えの良さにその部分をごまかしていたような感じがしていたからです。見事に私の本心を引きずり出してくれました。

この日の出来事はすべてを変えてくれました。この強烈な指摘がなければ、なんとなくそのまま豪華なハンカチを作り続けていたでしょう。S君には本当に心から感謝しております。

商品コンセプトを1からやり直す決意をし、この日を境に計画が降り出しに戻りました。そして、そこから1+1+1が10になる商品アイデアを生み出す苦難の日々が始まったのです。

 

次回は、ハンカチドール開発秘話⑤「ハンカチドール誕生!」

再スタートしたハンカチギフトの商品企画。「1+1+1が10にするにはどうしたら良いのか?!」明けても暮れてもハンカチのことばかり・・・。混沌としたミーティング中、ふとしたアイデアが降臨、、、そんなお話になります。それではまた!

 

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